タラちゃんせんせーの学級通信② 「道徳の授業の意味ってなに」
〈道徳の授業って何をするの?〉
今日から道徳の授業が始まります。今年から初めて、教科書があったりもします。
さて、道徳の授業っていったい、どんなことを勉強するのでしょうか?
まず初めに言いますが、道徳には数学のような唯一無二の正解というものはありません。
答えが無いなら、最初から頑張って考える意味はない!と思う人もいるかな?先生はそんなことは無いと思います。だって世の中には答えのない事の方がず~~~~っと多いんだから。
人生は選択の連続で出来ています。
そして時にはとっても難しい選択をしなければならない時があります。
それも、物凄く短い時間で選ばされることがほとんどです。
そしてそこで、自分の選択に後悔しないためには、実はしっかりとした準備が必要だったりする。それぞまさに、「心の準備」。
選択はたいてい、yes,no,どちらでもないの3択くらいなものだけど、大切なのは「何故それを選んだのか」。その理由に自分自身が納得できるかどうかです。
道徳の時間はそんな、「いざ」という時に自分がどう行動するのかをじっくり考えてみる大変貴重な時間です。
なぜ貴重なんでしょうか?例えば今日のテーマは「自立した大人ってどういう人?」ですが、実は大の大人でも、普段忙しくてそんなこと立ち止まって真剣に考える機会なんて滅多にないのです。
おそらく8割の大人は同じ事を聞いても「えっ?!んー、そんなことちゃんと考えたことなかったな」と言うことでしょう。
つまり、今日を逃せばそのことを次に真剣に考えるのは何十年先かわからないのです。一生ない人もいるかも。
きちんとした考え方を身に付け、準備をしておくことだけで、ちょっとだけ幸せに生きやすくなったり、重要な選択に後悔しなくて済むようになったりするのなら、やっておいて損はないはずです。
というわけで、道徳の授業は10年に一度の皆既日食でも観るかのごとく脳みそフル回転の集中力で授業を受けてくださいね^ ^
そして!!自分で考えるのと同じくらい大事なことがあります。それは他の人の考え方を知ることです。
みんなも、先生も、自分の意見を述べます。でもそれは必ずしもあなたにとっての正解ではないのです。あなたがそれをどう感じ、自分の考えを「アップデートする」のか。それが大切。
道徳の授業の主人公は「あなた」です。